水と言葉の井戸端会議

気ままに商い中。ごゆるりとしてって下さい。

孫に向けたバタフライ

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通常レッスンが始まり

約2週間という時間が流れた

 

レッスンに来てくださる方も

少しずつ身体も慣れ始めて

 

 

出来ることも増えてきている。

 

 

 

今日のレッスンの対象年齢

基本的に高く

60歳を超えている方がほとんど

 

 

グループレッスンから

プライベートレッスンまで

 

 

年齢を重ねてから

水泳を始めた方ばかり

 

 

どうしたら水泳を

もっと好きになってくれるか

 

もっと楽しくなってくれるか

 

 

 

ワタシの指導方針は

初心者の方からトップアスリートまで

 

 

考え方は変わらない。

 

 

ただ変わるとしたら

伝え方やアプローチの仕方まで

 

 

初心者の方だろうが

トップアスリートだろうが

 

 

大切なのは

怪我や故障をしない泳ぎ

 

その人に適した泳ぎ

 

 

そして

それらは結果的に

 

効率よく推進力を殺さない

自然で美しい泳ぎだと捉えている。

 

 

 

 

今日もひとりの

70歳ほどの女性の方が

 

ワタシのレッスンを受けて下さった。

 

 

 

その方は水泳歴もなく

幼少期の学校授業で教わっただけ

 

 

数年前から

独学で水泳を始めたという。

 

 

 

バタフライは

幼少期から泳いだ記憶がないそうだ。

 

 

 

今回は30分の

プライベートレッスン

 

 

その方の要望は

『バタフライを泳げるようになりたい』

 

 

 

何十年もバタフライなど泳いだことがなく

水泳歴も正直言って浅い

 

 

ただ、その人は

孫にバタフライを見せてあげたい

 

 

その思いで

今回レッスンを受講してくれた。

 

 

 

そんな熱い思いでは

なかったかもしれないが

 

 

指導者としては熱が入る

 

 

 

 

最初にイメージにあるバタフライを

数かきしてもらい

 

そこから

アプローチを始めた

 

 

 

本格的に習いたいというわけではないのど

プランニングとしては

 

ベースを作り

バタフライという形を作る

 

 

足の動かしかた

手のかき

タイミング

 

 

時間は30分しかないため

レッスンしながら最善を模索し

 

 

アプローチをかけた。

 

 

 

なんとか

お孫さんに見せたいという思いの強さ

試行錯誤の能力の高さから

 

 

なんと30分で動きが出来てしまった

多分、調子が合えば

25mまでなら泳げるぐらいに

 

 

 

すごい。本当に凄く

教えながら久々に感動してしまった。

 

 

 

泣きはしない。笑

 

 

 

ただ、思いとは凄いもので

それを体現させた彼女にレッスン後

 

 

教える立場でありながら

心から『ありがとうございました』と

 

溢れてしまった。

 

 

 

もちろん

受講してくださったことに対して

 

感謝は常にしている

ただ、今回の場合はそれ以上に

 

 

多くのことを得ることが出来たことが

何よりも嬉しかった。

 

 

 

教える

導くとは

 

 

与えるだけでなく

 

 

 

与えてもらえるものなんだと

改めて痛感した30分

 

 

 

指導者としての醍醐味

 

なのかもしれない。

 

 

 

お孫さんよ

おばあちゃんは本当に素晴らしく

 

カッコいいゾ。

 

 

ではまた