あなたを計る物差しなどなく
あなたも誰かを
計る物差しなど持ち合わせていない
そもそも
自分と他人を比べる必要もなく
比べる理由もない。
自分を高める過程で
結果や順位が存在するだけ
なのに人は
浴に溺れ
他人に自分を写したがる
比べた他人より勝れば
更に違う他人へと写しを変える
終わることはない
無限地獄
無限迷路
心は削られ
自身をも見失う
本来見るべきものは、己自身
人の価値とは己の中にしか存在しない
評価するのが他人だとしても
それを見出すのは自分以外ありえない
見出しもしない価値を
どう他人が評価することができようか
争いを無価値というわけではない
勝負事に意味がないわけでもない
ただそれは
自分自身を磨くための付録というだけ
それらが先行することはなく
ただひとつの理由でしかない
負けようが
自分の価値が上がればいい
逆を言えば
勝っても価値を見出せなければ
その勝負は
ただ時が流れたな過ぎず
あなたは
勝負前となんら変わりがないということ
あなたはこういう人です
あなたはこう生きるべきです
そんな言葉に
あなたを導く答えはなく
それを決めるのは
誰でもない
あなたという存在だけ
誰もあなたを
物差しで計ることなんて出来ないことを
是非覚えておいてほしい
物差しは
あなたが歩いてきた道
後ろを振り返らなければ
あなたの物差しが
どれほどの長さなのかは分からない
物差しの長さは
最後の走馬灯のなかで
ゆっくり見ることが出来る
誰があなたの人生を測れる？
誰があなたの人生を決められる？
あなたは
あなたの道しか歩めない
大丈夫
どんな道だろうと
あなたの選択は正しく
あなたの道の後ろには既に
長い、長い
物差しが続いている。
